さくら8位タイに浮上、逆転優勝に望みつなぐ!
国内女子ツアー最終戦の「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」の3日目。2日間スコアを伸ばせず、窮地に立たされた横峯さくらが、4アンダーの「68」をたたき出し、8位タイに急浮上した。
前半の3番パー4では、ティショットを左林に打ち込み、フェアウェイに出すだけかと思われたが、「もう行くしかないなと」と気合を入れ直し、松と松の間2mの垂れ下がった枝もあるかなり狭いところを通した。しかし残り30ヤードから、ピン3mに寄せるがパットが入らずボギーが先行した。9番パー5では、3打目をピン30cmにオンさせ、バーディを奪取して前半はイーブンで折り返す。
後半に入り、「開き直って行くしかない」と、気持ちを入れ替えた横峯は、10番でバーディを奪うと、12番、13番パー5と再び連続バーディ。17番では残り82ヤードの2打目をピン50cmにつけて、今日5つ目のバーディを決めた。結局、5バーディ1ボギー「68」で通算イーブンパーまでスコアを戻し、8位タイまでジャンプアップさせ、明日の最終日に挑む。
2日目に苦しんだ風も「風を味方に出来ました。ギリギリまで番手を決めず、その時吹いた風を信じて、オーバーしても、ショートしても仕方ない」と、自分のショットを信じて結果が出た。パッティングも「ちょっとハンドファーストにしたらイメージが良くなりました。」と言うように調子も上がってきている。
別会場では、姉の留衣がサードQTを通過し、「すごい励みになりました。自分がプレーするよりもハラハラしますね。ファイナルを通ったら1年間シードを獲れるので、来週頑張って欲しいです」と我がこと以上に喜んでいた。「姉からは、『最後まで諦めないで頑張って』といわれました」と、横峯。
調子も上がり、逆転の賞金女王に望みを繋いだ横峯は、「勝ちたい気持ちは強い。まずは、5アンダー目指して頑張ります」と明日に向けて意気込みを語った。