メジャーの洗礼を受けるも、収穫が多かった4日間
初日の12位タイ発進から徐々に順位を下げ、43位タイで「全米女子オープン」最終日を迎えた横峯さくら。有終の美を飾るべく、2番パー5で1メートルのバーディパットを沈め、幸先の良いスタートを切った。ところが続く3番パー5で、ティショットを右の林に打ち込む(処置はラテラル扱い)トラブル。ドロップした後の3打目、4打目もラフに入れてしまい、5オン2パットのダブルボギーとしてしまう。
「風もあったけど、体の開きが早い分、右に行ってしまうことが多かった」という横峯は、その後も12番まで1バーディ、3ボギーとスコアを落とす展開に。その中で迎えた17番パー4。ティショットを左のラフに打ち込むと、2打目は出すだけとなり、4オン2パット。この日2度目のダブルボギーとする。最終18番パー5では、残り227ヤードの2打目を5番ウッドで2オンに成功。バーディで締めくくる見せ場を作ったものの、3日目に続く「77」と崩れ、通算8オーバーの51位タイで競技を終える結果となった。
ホールアウト後、「疲れました。風対策とか、掴めないまま終わってしまいました。今日は50点です」とメジャーの洗礼を受ける形となった横峯。しかし、ハードなコースセッティングで4日間プレーできたことで収穫もあった。「(アメリカは)芝がぜんぜん違います。アプローチのバリエーションが増えるので、日本でも試したいですね」という。具体的には「フェースを開いてアウトインで打つショットで、高く上がってスピンが掛かるんです。普通の日本のラフだと打たないけど、こっちで練習してうまくいっています。(キャディの)ジョンに教えてもらいました」。多彩なアプローチはスコアアップに直結するだけに、大きな手ごたえを掴んだ様子だった。
疲労気味の横峯だが、今週は日本ツアーの「ベルーナレディース」に出場する。強行的なスケジュールとなるが、メジャーで積んだ経験を存分に発揮してもらいたい。