2010年 LPGAツアー選手権

桃子はシーズン終了「来年は苦しい1年にしたくない」

2010/12/05 11:37
最終ラウンドに進めずシーズン終幕となった上田桃子。苦しんだ今年の経験は来年以降に活きてくるはずだ

米国女子ツアーの最終戦「LPGAツアー選手権」に出場している上田桃子は、2日目を終えて通算6オーバー、46位タイで第3ラウンドへ進出。迎えた3日目は、最終ラウンド進出となる30位以上を目指したものの、2バーディ、3ボギー、1ダブルボギーの「75」と崩れ、通算9オーバー。カットラインに3打及ばない47位タイに後退し、今シーズンの幕を閉じる結果となった。

「最後だし、本当に4日間やりたかった」と肩を落とす上田。それでも、沈みかかっていた心に火を灯す3日間にもなったようだ。日本ツアーで結果を残せず、一時は出場の見合わせも考えていた今大会。「先週までゴルフができないと思っていたけど、今週は来て良かった。改めて、こっちでも勝ちたいと思いました」と前を向く。

今シーズンは日米ツアーで目立った成績を残せず、上田にとってはもっとも辛く、苦しいシーズンとなったことだろう。「この1年はちょっときつかったですね。いろんな意味でコーチとの新しい出会いもあったし、別れもあった」。スイング改造に向けて外国人コーチに師事するなど、新たな試みも始めたばかりの状況。「新しいことをやるうちに自分のゴルフができなくなって、ゴルフを楽しむことができなかった」と、心中を明かす。

その上で、来シーズンも外国人コーチへの師事は続けると明言。「新しいコーチをつけると決めてから、後ろを振り返らず前だけを見てやって行こうと決めた」。ここで流した涙は、決意の涙か。「来年は苦しい1年にしたくない」。この強い想いが、上田を復活へと導いてくれるはずだ。

2010年 LPGAツアー選手権