2010年 コーニングクラシック

桃子、ひざサポ外してスコアを伸ばし「満足!」

2010/07/05 11:05
2年前にマーカーをしてもらって親しくなったアレックス君からプレゼントを受け取る上田桃子

米国女子ツアー「コーニングクラシック」の最終日。通算5アンダー、23位タイでスタートした上田桃子は、序盤静かなゴルフを展開。そして、中盤に入り7番パー5で3打目のアプローチをピンの右1mにつけてバーディを奪うと、早々に右手でガッツポーズを作った。

後半に入っても10番で下り4mのバーディパットを沈め再びガッツポーズ。勢いに乗った上田は12番でもバーディを奪い8アンダーまでスコアを伸ばした。その後、16番ではフェアウェイからの2打目で木に当ててしまいボギーをたたく。

ところが、この日の上田は最後まで気合いがこもっていた。17番パー5では2オンこそできなかったが、カラーからおよそ7mのイーグルパットをわずかにショートしながらもバーディ。そして最終18番でも2打目をグリーン手前のラフまで運びバーディフィニッシュ。

通算9アンダー、単独16位でホールアウトした上田は「くそー! 16番もだし、17番も18番もショート、ショートでしょ。16番も完璧だと思ったショットが(木に)当たったし、最後の2つともライン見えてたんだけどな」と、スコアを伸ばしたことよりも終盤でもっと伸ばせたと悔やむ。

その一方で、「くそーっと思うけど、3日目、4日目はピン位置も難しかったし、風もあったので、このなかで4アンダーで回れたのはよかった。ピンチというピンチも1ホールだけだし、それもアンラッキー。落ち着いてプレーできるようになりました」。先週のメジャー第2戦が予選落ちに終わった直後に、結果を出せたことには満足している。

この日の上田は、最近のトレードマークになっていた膝のサポーターもテーピングもしていなかった。「テーピング取れるまで長ズボンをはこうと決めてたんです。自分の中で言い訳にしたくないポイントだったので。今日は暑いと聞いていたし、さすがに長ズボンは無理って(笑)。でも、1日痛みもなかったし、気持ちが晴れました。こんなに早く取れるとは思ってなかった。トレーナーさんにも感謝したい」。スコアが良かったことで、精神的だけでなく肉体的にも良好な1日を送った上田。次週にはメジャー第3戦が待ち受けている。この勢いで上位進出を狙う。

2010年 コーニングクラシック