桃子、独り立ちへの固い決意

上田桃子の今シーズン米ツアー5戦目となる「ベルマイクロLPGAクラシック」は、心機一転、新たな気持ちで臨む一戦となる。先日、長く教えを受けてきたティーチングプロ、江連忠氏からの自立を宣言したばかり。今後は、自らの力でステップアップへの道を切り開く。

「時期が来たのかな、と。本当はシーズンが終わるまで待った方が良いのかなと思ったけど、“今年も頑張るぞ”という気持ちでいるので、考えている時間ももったいない感じでした」。新しいコーチについては、当面は考えていないと話す。

「コーチがいることに越したことは無いけれど、藍ちゃんにしろ、遼くんにしろ、みんな自分の事を分かっていると思う。今は技術的なレベルじゃなく、自分で処理できる力とか、結局は自分。今の私には自分を見つめ直す良い機会だし、新しい自分を見つけたいと思っています」。独り立ちに対し、固い決意を示していた。

この日は、先日25歳の若さで死去したエリカ・ブラスバーグの追悼セレモニーが行われる予定。「かわいい選手だな、と思っていました。日本のことが好きだって言っていて、ボールにも日本語でサインしていて・・・」と、思いを巡らす。「セレモニーには出席します。みんなで支えようというか、1人1人を大事にしているのがアメリカのいいところだと思う」と、神妙な表情でコースを後にした。