2010年 ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ

「成長を感じた1日」桃子、悪条件に負けず8位発進!

2010/05/06 20:22
「地味に行きます」という言葉通り、ウェアも大人しめ!?狙い通りの好スタートを切った上田桃子

国内女子メジャー初戦「ワールドレディスサロンパスカップ」初日は、ほぼ無風だった午前中と、16時42分時点で最大瞬間風速16.4mを記録した午後とでは、コンディションががらりと変わる1日だった。

この日の上田桃子のスタート時間は、11時48分。強風が吹き始め、グリーンが硬くなる難しい午後の組。そんな中で、上田は会心のプレーを見せた。

10番スタートのこの日、12番パー5でバーディを先行させると、続く13番でボギーを叩くも、直後の14番ではグリーン右手前20ヤードから直接沈めるチップインバーディ。風に影響されにくい低弾道のティショットでフェアウェイをキープし、グリーンをこぼしてもアプローチとパットで凌ぐ。

それでも、17番パー5で2打目をグリーン左サイドまで運び、アプローチで1.5mに寄せるもバーディパットを決めきれず、続く18番ではバンカーから1mにつけたパーセーブパットがカップに嫌われる。「風が一番強くなった頃で、『こんな風の中で出来るのか』と思ってしまった。良くないのが出てしまった…」。

だが、折り返した1番ティで気持ちをリセットすることが出来たという。「(前のキャディだった)テリーに『メジャーでは何回も勝てないと思うことがある』って言われたのを思い出して」と上田。このティショットをフェアウェイに置くと、2打目でピン下2.5mにつけてバーディ奪取。「1番のバーディが大きかった」と、その後の8ホールは強風の中をパープレイで切り抜けた。

この日「71」の通算1アンダーでラウンドした上田は、首位と3打差の8位タイ。明日は条件の良い午前組で、さらにスコアを伸ばせる可能性は高い。「こういう難しい条件で耐えられたのは成長したんだと思う」と上田。目標とする平らな精神状態で、見事に悪条件を切り抜けた。

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