首位スタートの桃子、バーディ奪えず4位に沈む!
国内女子ツアー「西陣レディスクラシック」の最終日。8アンダー単独首位でスタートする上田桃子の優勝シーンを期待する地元熊本のファンを中心に、1万3298人ものギャラリーが会場に押し寄せた。ところが、そんなファンの期待とは裏腹な1日となってしまった。
初日、2日目はスタートの1番でバーディを奪い勢いに乗れた上田。しかし、最終日は1番でバーディを奪えず、難しい2番、3番はパーで凌いだが、4番パー5で3パットを叩きボギーが先行してしまった。
その後もアイアンショットではグリーンを捉えるものの、寄っても5m。多くが7から9mというバーディパットを残しチャンスというチャンスが巡って来なかった。後半に入り、10番でボギーを叩き、終盤の17番で再び3パットのボギーを叩いてしまう。最終18番パー5ではイーグルを奪わなければプレーオフに残れないという状況で、ラフから放ったフェアウェイウッドでの2打目は大きく右に反れ、グリーン右サイドの深いラフに捕まった。
イーグルを狙った3打目はピンを掠めてグリーンエッジまでこぼれ、そこから、この日を象徴するようにパター打った4打目は1.5mオーバーし、返しのパーパットも右サイドに外してしまった。バーディを奪えず、4ボギーで通算4アンダーの4位タイに終わった。
「緊張感とかはなくて、気持ちはリラックスできていました。ただ、朝の練習グリーンから、右サイドに打ち出してしまう悪い癖がでていたので嫌な感じでした。試合に入れば集中力でカバーできると思ったのですが・・・。前半はスコアを伸ばせなくても優勝争いができている感覚があったのですが、後半はスコアを伸ばさないと勝てないとは思ったのですが。ミスパットが多かったですね」と反省する上田。
「昨日まではもう一人の自分が存在していて、ピンチを救ってくれていた感じだったので、今日も会いたいなと思ったのですが・・・。ま、今日は自分の日じゃなかったですね」と照れ笑う。今までの上田だったら、悔しさを全面に出しロッカールームで、大声を出して泣いてもおかしくない結末。ところがこの日の上田は、悔しさは見せずに記者の囲み会見に応じた。次週は休養にあて、欠場する予定と話す上田。内に秘めた悔しさは、再来週の「サイバーエージェント レディスゴルフトーナメント」で晴らすことになるのだろうか。