3位の桃子、最終組で藍と直接対決へ!
2010/02/27 20:07
「HSBC女子チャンピオンズ」3日目、前日は疲れから足の痛みを訴えていた上田桃子だったが、ホールアウト後のアイシング、そしてホテルに戻ってから帯同する伊藤久トレーナーが鍼(はり)を含む2時間近いケアを行い、この日に備えた。
「今日はリラックスした6割くらいのショットを心掛けた」という上田。昨夜の雨の影響でグリーンは前日より軟らかくなり、強烈なスピンを効かせたショットを要求されることも少なかった。「今日はボギーを打ちそうな気配が無く、今までリラックスしたショットをあまり打ったことが無かったけど、コントロールしやすいと感じました」と、怪我の功名で新境地にも近づいた。
前半に1つスコアを伸ばして折り返すと、11番、12番でも連続バーディ。しかし、続く15番でこの日の課題として残ったロングパットをミスし、3パットのボギーとしてしまう。
直後の16番、ティショットはグリーン左のラフに止まる。ピンまではバンカー越えで30ヤード。「今朝、ロレーナ(オチョア)がアプローチを練習しているのを見たら、球が凄く遅かった。同じ打ち方で寄ってくれればラッキーと思ったら、上手く行きました」という上田。1.5mに寄せて、すぐにバーディを取り返した。
2日目に続いて「68」でラウンドした上田は、通算5アンダーとして首位と2打差の3位タイに浮上。明日は、最終組で宮里藍、ジュリー・インクスターと優勝を争うこととなる。
「(優勝は)チャンスがあればですね。今日も15番までは良いペースで“行けるかな?”と思ったらその瞬間にボギー。欲をかいた瞬間にダメになるので、どちらかというと60台を意識してやっていきたいです」。先週の悔しさを胸に、上田がどんな戦いを見せてくれるのか大いに期待したい。