2008年 ギントリビュート

プレーリズムを狂わされ、スコアを伸ばせず

2008/06/02 09:30
手ごたえを掴んだ上田桃子。日本への一時帰国が近づき、モチベーションも高いはずだ。(撮影:クラフトナビスコ選手権)

「ギントリビュート」最終日を、通算3アンダーの34位タイで迎えた上田桃子。上位浮上を狙うべく、第一組となる午前7時15分、10番ティからスタートした。12番パー4の第2打をピン右上2メートルにつけると、これを沈めてバーディ。しかし直後の13番をボギーとすると、14番パー4でトラブルが待ち構えていた。ティショットを左に引っ掛け、ハザードの中へ。ボールがどこからハザードへ入ったか不確定だったため、競技委員を呼び処置を請うことになった。この一連の処置に時間がかかったため、その後はプレーを早めるために競技委員がタイムを計る中でのラウンドに。

「すごい走って、いつものルーティンでできなかった」と、上田は本来とは異なるプレーリズムを強いられる。これが影響したのか、14番、15番、16番と連続ボギー。13番からの4連続ボギーで、順位を一気に下げてしまう。

しかし、もともと難度の高いインコースより、アウトコースでスコアを伸ばすプランを打ち立てていた上田。「気持ちはめげていなかったです。後半は5 つか6つバーディを獲るつもりでした」と、折り返し直後もキャディと「5つ獲るよ!」と宣言していたという。その後半、3番パー5で1.2メートルを、4 番パー4では3.5メートルのバーディパットを連続で沈める。8番パー3をボギーとしたが、最終9番パー5をバーディフィニッシュ。5つには届かなかったが、後半の盛り返しでこの日1オーバーにとどめ、通算2アンダーの44位タイで終えた。

「今週は調子が良かったので、上位争い、優勝争いをしたかった」と振り返る上田。「結果が出ないのは悔しいですが、なんでですかね…!?」と、自身の好調さが結果につながらないことに首をひねっていた。次週は、今季メジャー第2戦「マクドナルドLPGAチャンピオンシップ」。コーチの江連忠プロは、「桃子には一番合うんじゃないか?」と、活躍を予感しているそうだ。上田は「すごい楽しみだし、(好きな)マクドナルドが食べられると思うと楽しみ。勝ちにいけるように頑張ります」と、気持ちを切り替えていた。マクドナルド終了後、翌週の日本女子ツアー「We Love KOBEサントリーレディスオープンゴルフトーナメント」に出場する予定だ。

2008年 ギントリビュート