2008年 ギントリビュート

桃子、心身ともにリフレッシュして「ラインが見えてきた!」

2008/05/27 09:30

ここ最近は5週間の連戦を戦ってきた上田桃子。その間は5位という好成績も残しているが、2試合で予選落ちを喫するなど、好不調の波の激しさが目立った。「この5週間はいいことも悪いことも沢山あって疲れていました。オフはメリハリをつけようと思っていました」という上田は、先週6週間ぶりに試合を休んで完全休養。月曜から土曜までは一切クラブを握らず、ボストンでメジャーリーグ観戦をするなど、渡米後初めてとなる充実したオフを過ごした。

週明けコースに現れた上田は、いつになく明るい表情を見せた。オフの話題について一通り話し終えると、「こういう楽しさを味わう為に、試合で頑張っていくんだなと思いました」と、戦う気力のチャージも十分なことを感じさせた。

今週はアニカ・ソレンスタムがホステス役を務める「ギン・トリビュート」に臨む。舞台はサウスカロライナ州にあるリバータウンCC。月曜日にアウトを回り、火曜日は18ホールをラウンド。「インが別のコースのように難しい」という上田は、「インで耐えて、アウトで伸ばす」という方針を固めた。

大会前日はプロアマのウェイティングに入り、練習場で時間を過ごした。そこでも、キャディの川口さんと、コースマネジメントや、試合に臨む態度、今の自分がどう映っているかなど、今まで思っていた精神的な疑問解決の為に、多くの時間を費やした。オフによって生まれた精神的なゆとりが、試合に対するアプローチにも余裕を与えているようだ。

さらに、ここ最近悩んでいたパッティングも、「今シーズンで一番良いフィーリング」になりつつあるという。調子の良いときに見えるというパッティングラインも、「昨日から見えてきた」という。「ショットもパットも悪くないので、あとはメンタルの勝負だと思います」と話した上田。今週の上田のゴルフからは、目が離せそうにない。

2008年 ギントリビュート