桃子、4つのボギーで逆転優勝逃す!
国内女子ツアー第25戦「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」で、大会連覇を狙った上田桃子は、首位と1打差の単独2位で最終日を迎えた。上田が追いかけるのは、同郷で1年下の有村智恵。2人の接戦は序盤から繰り広げられた。
スタートの1番で上り3mのバーディパットを決めた上田が9アンダーの有村を捕らえた。しかし続く2番パー5で、ティショットを右サイドのバンカーに入れると、2打目は脱出するだけ。3打目でグリーンを捉えることが出来ず、4オン2パットのボギーで一歩後退した。
4番パー3ではグリーンの左サイドに切られたピンに対し、グリーンセンターから上田の理想とするドローボールが飛び出した。これがピンの右1mにぴたりと止まり再び9アンダーに伸ばした。ところが、6番で2打目がグリーン手前のバンカーに捕まり、2mのパーパットを外しボギー。パープレーを続ける有村に対し、上田は出入りの激しいゴルフで苦戦した。
「(有村)智恵のショットがあまり調子良くなかったので、というか、緊張して見えたので、ここで行っておきたいなという気持ちだったんですけど」。勝負を焦った上田は、攻めの気持ちが空回りしてしまった。9番ではアプローチのミスでボギー。12番では20mのファーストパットをカップ1mオーバーまで寄せたが、返しのパーパットを外す3パットのボギーで、有村との差が3打に広がる。
それでもあきらめずに14番でバーディを奪った上田は、15番パー3で、ティショットをピン手前5mにつけバーディチャンスを迎える。勝負どころはこのパットだったのかもしれない。有村も同じような位置に乗せ、先に打った上田のボールはカップの手前4センチに止まり、対する有村がバーディを奪った。
17番でバーディを奪った上田は、最終ホールでの2打差逆転にかけたが、4mのバーディパットを外し万事休す。大会連覇の夢破れ、8アンダーの単独2位に終わった。「今日はボギーが多かったですね。アグレッシブに行ったのが逆に裏目に出てしまった。基本的にミスジャッジはなかったので、ショットの精度を上げていきたいです」。
上田は今季残りの目標にメジャー制覇も掲げている。「来週は違ったゴルフになると思いますけど、公式戦ですし、今日勝てなかった分を合わせて鬱憤を晴らしたいです」。国内メジャー未勝利の上田が、悲願のタイトル奪取なるか、次週の戦いにも注目だ。