桃子、どん底の4オーバー53位タイ
2008/10/24 09:55
「マスターズGCレディース」初日の上田桃子は、ハワイ遠征の疲れを引き摺っているかのような、重苦しいラウンドとなった。
1番パー5でピン下3mのバーディチャンスを逃すと、3番でボギーとし、続く4番、5番は連続で3パットのボギー。右手で自分の右ふとももを悔しそうに叩く上田の表情も暗く沈んだ。
7番パー3では、ティショットを右のラフに外して、寄らず入らずのボギー。だが、続く8番パー5では、3打目をグリーン右のラフに外し、アプローチもミスして2段グリーンの下に転がり落ちてしまったが、この8m程のパーパットをねじ込む意地を見せ、ギャラリーを沸かせた。
後半は立ち直りの兆しも見えて、1バーディ1ボギー。結局この日は「76」とスコアを伸ばせず、通算4オーバーの53位タイで初日を終えた。
「ショットもパットも何もかも良くなかった。何をどうやってもダメですごくきつかった」と、ショックの色を隠せない上田。ホールアウト後はすぐに練習場へ向かい、江連コーチとともに行ったパッティング練習は、日が暮れて、照明が二人の影をグリーン上に色濃く落とすまで続けられた。
それでも、打開策は掴めずじまい。「練習を終える5分位前に、どうせ良くないなら、変えてしまおう」と、これまでの左手のグリップに修正を施したという。「こんなにショット、パットともに良くないのは珍しい。明日はやれることをやって、何とか予選通過はしたいけど、正直自信はないですね」と、いつもの桃子節も影を潜める。それでも、「自分の意地は見せたいです」という上田。明日は精一杯のプレーを見せてくれることだろう。