桃子、最終日はベストスコアで復活の兆し
第36戦「大王製紙エリエールレディスオープン」の最終日。初日、2日目とスコアメイクに苦しんだ上田桃子だったが、最終日は意識を変えることによって、今日のベストスコア「66」をマークした。
「プロアマで一緒に回った古田(敦也)さんに、(初めて一緒に回った)4年前と比べてすごいネガティブになっているから、ポジティブになった方がいいよって言われていて、今朝も岡本綾子さんに、『コーチが来ていても、良い所は自分しか分からないんだから、悪い所じゃなく、良い所を見つけて回ったら』との言葉を頂きました」と桃子。その言葉を胸に刻んでティオフすると、1番は幸先良くバーディ発進とした。
4番パー4では残り84ヤードを2オン出来ずボギーとすると、「58度(のウェッジ)で得意な距離だったけどグリーンを外してボギーにしたダメージが大きくて…」と、悪いイメージが戻ってきてしまう。しかし、9番パー5で3打目を50cmにつけたバーディをきっかけに、「自分は上手いんだ」と再び自らを奮い立たせ、10番、13番とバーディを奪取していく。
「13番は3m位のパットでしたが、入れようとかじゃなく、打ったら入るっていう気持ちになれて、あーこれだなっていうのに気付けたので良かったです。気持ちがやっと吹っ切れました」。17番パー5では、5mのフックラインを読みきってイーグルを奪い、続く18番でも2mのパットを入れてバーディフィニッシュとした。最終日は、今日のベストスコア「66」をマークし、25位タイから4位タイに順位を上げて3日間の戦いを終えた。
「パットはラインに乗せることだけを意識したら、こんなにイメージだけで違うものかっていうくらい打ちやすかったです。綾子さんにはいつも助けてもらっているので、感謝ですね」と明るく話すと、次週の「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」について、「ショットもパットも良くなってきたし、目標はメジャーを勝ちたいということだったので、勝てれば日本で最高の一年だったと言えると思います。申智愛も来ますが、そんなになめてもらっちゃ困るよっていう気持ちですね(笑)」と、強気で元気な上田桃子が戻ってきた。