2009年 全英リコー女子オープン

桃子、コースともキャディとも距離感合わず…

2009/08/02 07:45
言葉の壁、文化の違いにぶつかっている上田桃子

「全英リコー女子オープン」で3大会連続の予選突破を果たした上田桃子。3日目の上田は2バーディ、5ボギーとダブルボギーが1つで5オーバー。通算11オーバーの47位タイに後退した。昨年は7位タイに入る健闘を見せたが、今大会は思うようにスコアを伸ばせず苦戦続き。原因の一つに、キャディのテリーとのミスコミュニケーションがあるようだ。

「今日は縦の距離感が全然合わなかった」という上田。5番パー3ではグリーン奥に外してボギー。バーディの欲しい7番パー5でも、3打目のクラブ選択ミスでチャンスを作れず、テリーと言い合いになってしまったという。まだ英語を完璧に聞き取れない上田は、次のホールでテリーが必死に伝えようとすることも理解出来ず、そのまま2人の間に距離が出来てしまったと打ち明ける。

自分の中では完璧なショットが、ショートしたり、オーバーしたり。それが、クラブ選択ミスなのか、自分のショットミスなのか、はたまた体調のせいなのか。キャディとの意見交換がスムーズに出来ずに、その原因も特定出来ないまま。それが、最終ホールまで続いてしまった。

米ツアーの先輩である宮里藍は、アメリカに渡り、米ツアーに専念し、初優勝まで4年を要した。言葉の壁、文化の壁を乗り越えるのは容易なことではない。上田のぶつかっている問題も、自身が成長する為に越えなくてはいけないものだろう。

明日は最終日。上田は、「このコースは勝負したところで、良いことが待っているコースじゃないので、(ショットを)置くところに置いて、パターを決めて、しっかりアンダーで回ってきたいです」と、気持ちを切り替えて目標を設定する。最後を気持ちよく締め括って、一時帰国して出場する次週の日本ツアーにも繋げたいところだ。

2009年 全英リコー女子オープン