桃子、悔しさばかりが募ったメジャーが閉幕
2009/07/13 09:56
「全米女子オープン」最終日を、通算8オーバーの27位タイで迎えた上田桃子。この日はロレーナ・オチョア(メキシコ)と同組でのラウンドとなり、そのオチョアに引っ張られるように、これまでの3日間には無かったような快調な滑り出しを見せる。
スタートホールの1番パー5、8メートルを捻じ込んで幸先良くバーディを奪うと、6番パー5でも3メートルを沈めてバーディ。さらに8番パー4でも4メートルを入れてバーディを奪い、見事なショットとパットの噛み合いを見せる。
だが、9番パー3でボギーを叩くと流れが急変する。折り返し後の10番パー4では、残り83ヤードの2打目、FW絶好のポジションからピン上8メートルと寄せきれず、ここから3パットのボギー。「10番のあの1打(2打目)が大きかった。プロは距離感が全て。ゴルフをしている人にとっては、アウトですよね」。これで気落ちしたのか、その後はボギーを重ねる展開に。
「(流れを変えられるものは)なかった。いろいろやったけど…」と、11番から5ボギー。「自分で自分を励ましたけど、(10番の)ウェッジの1打のダメージが大きかった」と、前半とは別人のようなプレーとなり、修正できぬままホールアウト。この日「75」(パー71設定)と崩れ、通算12オーバーの40位タイ。後味の悪さが残るフィニッシュとなった。
「長かったです、1日が…」。ホールアウト直後から目に涙を浮かべていた上田。「ショットは良くなったし、すべてがバランス良く成長していければ、(復調は)遠くないと思う」。メジャーでの悔しさを晴らすのは、メジャーの舞台しかない。今月30日(木)に開幕する「全英リコー女子オープン」に、実力の全てと想いをぶつける。