桃子、ショットの不調が災いして大きく後退

不調を訴えながらも、「全米女子オープン」初日を12位タイ。上々の滑り出しを見せた上田桃子だったが、迎えた2日目は、全てが悪い流れへと傾くような展開となってしまった。

1番パー5からスタートした上田は、ピン手前3メートルを沈めてバーディ。幸先の良い滑り出しを見せたが、「相変わらずショットが酷かった」と振り返る通り、その後はスコアメイクに苦しみ続ける。2番パー4では2打目がグリーンをショート、3.5メートルを外してボギー。4番パー3ではティショットがガードバンカーに捕まりボギー。さらに5番パー4では、右に曲げたティショットが木の根元に止まる不運も重なり、連続ボギーとする。

2ストローク落として折り返した後半でも、良い流れを呼び戻すことができない。「パーをセーブするのがいっぱいいっぱいのゴルフ」と、後半はバーディゼロの4ボギー。14番、16番では15メートル前後のバーディパットから3パットのボギーと、最後まで全ての噛み合わせが悪く、初日とはかけ離れた内容になってしまった。

この日「77」（パー71設定）、通算7オーバーの48位タイに後退した上田。「最後までショットが悪いまま終わってしまいました。いつもショットの悪いところは分かるのに、（今は）自分でも分からない。分かっていれば修正できたのに…。気持ちでやるしかないと思ったけど、ショットが酷かったのでバーディパットを打つことが出来なかった」と力なく語り、肩を落とした。「明日は良いか悪いか攻めてみて、60台を出せるように頑張りたい」。調子に不安を抱えていた初日は“開き直って”の好発進。再び気持ちを切り替え、決勝ラウンドでの再浮上につなげて欲しい。