桃子、これまでの不調を吹き飛ばす12位タイ!
ショット、パットともに不調が続く中で、海外女子ツアーのメジャー戦「全米女子オープン」を迎えた上田桃子。「何に緊張しているのか分からなかったけど、今朝からものすごく緊張して…。この大会に緊張しているのか、自分に自信なくて緊張しているのか、分からなかった」と、不安な気持ちを抱く中で10番からティオフした。「今日はドライバーが良くなくて、ラインを出せずに苦労したホールがあった」と、前半は2オーバーと苦しい滑り出しとなる。
「ショットが本当にきつかった」と振り返る上田だが、後半折り返し直後の1番でピン上5メートルを沈め、この日初バーディ。続く2番、3番のパー4ではティショットを曲げ、連続ボギーと再びスコアを崩すが、6番パー5では3打目をピンに絡め、確実にバーディを奪取。さらに8番パー4では約7メートルのバーディパットを捻じ込み、そのままフィニッシュ。3バーディ、4ボギーの1オーバー、日本勢ではトップとなる12位タイで初日を終えた。
キャディのテリー・マクナマラ氏とは、「難しい状況になればなるほど(英語が)分からなかった」と完璧な意思の疎通は図れなかったが、「自分が落ち込んでたいらダメだな、という気持ちだったので、ボギー、ボギーになっても予選通過とかじゃなくて、気持ち良く回ることだけ考えていた」と、自らの考えで窮地を打開。本調子ではないながらも、落胆することなく気持ちを切らさなかったことが好スタートに繋がり、「最後にご褒美が来た」と8番のバーディに笑顔をのぞかせた。「1オーバーは結果として悪くない。今日1オーバーだったので、明日は気持ちを楽にプレーできます」。昨年大会では初出場ながら、13位タイと素晴らしい成績を収めた。今年も初日から大きな存在感を示し、2日目以降のプレーにも大きな期待が寄せられる。