2009年 全米女子オープン

桃子、不調の中で迎えるメジャー「良い意味で開き直る」

2009/07/09 11:41
キャディのテリーに全幅の信頼を寄せる上田桃子。まさに“15本目のクラブ”だ

自身2度目の「全米女子オープン」に臨む上田桃子は、開幕前日の8日(水)に練習ラウンドをこなし、最後の調整を終えた。ここ4試合で予選落ちが2回、通過しても上位争いに絡めず、不調が続く中でのメジャー戦。自身も状態は自覚しており、「良い意味で開き直らないと無理です。悪いながらでも、やらなきゃいけない」との決意で臨む。

その中で、キャディを務める元アニカ・ソレンスタムのエースキャディ、テリー・マクナマラ氏の存在の大きさを、改めて実感したという。「今日初めてじゃないけど、テリーの良さが分かりました(苦笑)。キャディは、パーを取るゴルフをマネージメントするけど、今週は(外しても)良いところと悪いところがハッキリあって、それだけでパーとダボは違う。歩いただけでテリーはその状況が分かる。それは自分にとっては有利ですよね」。

言葉の問題により意思の疎通が満足にできないことへの苛立ち、意見の食い違いなど、過去には数々の衝突もあったが、「ここまでやってきて本当に良かったです。このためにやってきたみたいな感じがします」と上田。大舞台や難コースになればなるほど手腕を発揮するのが、名キャディたる所以なのだろう。

「精神的にも試される戦いになると思う。調子は悪いけど、1番は気持ちです。1年間、ここに出ることを楽しみにしていたので、楽しむことも大事。テリーからも良いイメージで、と言われています」。信頼を寄せる名キャディとのタッグで、難局を打開する。

2009年 全米女子オープン