桃子、「何もいいものはなかった」と大きく出遅れ
ショットが段々と上向いている中で「LPGAステートファームクラシック」初日を迎えた上田桃子。2週前の「LPGAコーニングクラシック」後、1週間のオープンウィークでパットの向上を誓っていた上田だったが、今週はパットに加え、ショットも本来の実力を発揮できない展開が続いた。
「ここに入ってから久々にドライバーも悪かったし、ショットは右にも左にも出るのが防げなくて、コースが狭く見えた」という上田は、スタートホールの10番から14番まで1バーディと、耐えながらもアンダーパーをキープ。だが、「パットもアプローチも良くなかった」という歪みが徐々に現れ、15番パー4ではティショットを左ラフ、アプローチも4メートルオーバーしてボギーとすると、17番パー3では僅か50センチのパーパットを外してボギー。1ストローク落として後半へと折り返す。
6番まで何とかパーを続けるが、7番パー4では15メートルにパーオンさせるも3パットのボギー。続く8番パー4でも左ラフからの2打目がグリーンをオーバー、アプローチも寄せきれずボギー。さらに最終9番パー4でも2打目をグリーン左下のラフに外すと、アプローチが3メートルもショート。痛恨の3連続ボギーフィニッシュとし、この日4オーバー。134位タイと大きく出遅れてしまった。
「何もいいものはなかった。そんな中で我慢してスコアを作っていかないといけなかったのに、入って欲しいパットが入らなくて、苦しい状況でした。なんとかしたかったのですが…」と肩を落とし、消え入るような声で答える上田。「来週はメジャーもあるし、明日は予選を通ることだけを考えて、これから基礎の練習をして基本に戻りたいです。(スイングで気になるところは?)ちょっと分からない状況です」。自身も理解できないほどの不出来なラウンドに当惑しながら、足早に練習場へと向かった。