桃子、プラン通りプレーで納得のフィニッシュ!
上田桃子が通算7オーバーの43位タイで迎えた「クラフトナビスコチャンピオンシップ」最終日。前日は「ピンを攻める気持ちが強くて、守るプレーができなかった」と不本意なラウンドとなったが、最終日は4バーディ、2ボギーの「70」をマーク。4日間を通じて初のアンダーパーでフィニッシュし、通算5オーバーの30位タイに浮上して今シーズンの初メジャーを終えた。
「1日くらいはアンダーパーで回りたいと思っていました。前半はショットとパットが良くなかったけど、後半は思うようにショットが打てて気持ちよく終わることができましたね」と、ホールアウト後の口調も滑らかだ。出だしはトラブルの予感も漂っていた。スタートホールの1番ティショットを左に引っ掛け、2打目はグリーンに乗せたものの20メートルのパーパットが残る。ここで、キャディのテリー氏から「ここは頑張って2パット。次のホールで勝負するしかない」との助言が。
「そう言われると、次のホールで本当にバーディを獲ろう、という気になるんです」。上田は1番を2パットのパーで凌ぐと、続く2番パー5でプラン通りのバーディ奪取。前半を3バーディ、2ボギーとすると、折り返し後の2番パー5でもバーディ。「心に余裕ができるとガツガツ行かなくなる」と、メジャーでの難コースの課題としていた“守るプレー”を貫き通し、何度も惜しいチャンスを逃しながらホールアウトした。
アニカ・ソレンスタムの元エースキャディ、テリー氏とタッグを組み、2試合目で初の予選突破を果たした今週。「良く考えてからいろいろと情報をくれる。私がもう少し英語を話せれば、テリーの良さをもっと引き出せると思うので、もったいないですね。1年戦い抜いて、テリーと勝ちたいです」。次戦は、17日(金)に地元熊本で開幕する日本女子ツアー「ライフカードレディス」。テリー氏も共に来日し、上田のキャディを務める予定だという。タッグ結成後の初勝利を日本で果たせるか、注目を集めそうだ。