2009年 クラフトナビスコチャンピオンシップ

桃子80位、新コンビに四苦八苦

2009/04/03 00:00
18番で短いバーディパットを外し、無念の表情の上田桃子

テリー・マクナマラ氏との新コンビで次なるステップを目指している上田桃子。「クラフトナビスコ選手権」初日は、プレー以外の部分での難しさが出てしまった。

大会初日、12時16分と遅いスタートとなった上田は、コースに着くと、まずパッティンググリーンで練習し、それからドライビングレンジ、そして最後に再びパッティンググリーンで仕上げを行うつもりだった。ところが、ドライビングレンジから戻ってきて、一旦トイレに寄ると、既にキャディのテリーはスタートティへとすたすたと歩いていってしまっている。最初にパッティンググリーンでタッチを確認してから、1時間近く経過しており、「さっきは重く感じたけど、速くなってるかなぁ」ともやもやした感覚を持ったまま、上田はスタートせざるを得なかった。

「時間の調整ミスです」と自分の非を認めるが、この不安がコースでも出てしまう。4番で4mのバーディパットを沈めるが、「あまり気持ちは良くなかった」とストロークに違和感は残ったまま。続く5番パー3のティショットも完璧で、5mのバーディチャンスにつけたが、ファーストパットを1.5mオーバーすると、返しのパットを決められずに3パットのボギーとしてしまう。「ダメージがあったのは確かです」と、これをきっかけに流れは悪くなっていく。

「忘れるように言われたし、忘れていたつもりだったんだけど…」という上田だが、その後も8番、10番、12番、16番とボギーを叩き、雰囲気は重苦しい。最終18番では1.5mのバーディチャンスにつけたが、このパットもこの日を象徴するかのようにカップに蹴られ、終わってみれば4オーバーの80 位タイと大きく出遅れてしまった。

「今日は2サムだったので流れが早くて、カリー・ウェブも飛ぶので私の方が先に打つ事が多く、(キャディとの)会話のスピードも早かったし、もう一回確認しようと思っても、つい分かったって打ってしまうこともあった」と、自分のペースを失って、最後まで流れを掴むことは出来なかった。

ショット自体の調子は良く、前日まではパターも掴みかけていた上田だが、実戦となるとそう上手くはいかないようだ。明日は2週連続予選落ちのプレッシャーも掛かり、上田にとっては正念場の戦いとなりそうだ。

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