桃子、厳しい道も「逃げては通れない」
2009/04/02 00:00
前週はスタート時間にも恵まれず、風に揉まれて予選落ちを喫してしまった上田桃子。だが、今季初メジャーの「クラフトナビスコ選手権」開幕を翌日に控え、「トータル的に凄くまとまっている」と、リベンジの機運は高まりつつある。
アニカ・ソレンスタムの元キャディ、テリー・マクナマラ氏とのコンビも今週で2週間目。練習ラウンド中は通訳が付き従い、微妙なニュアンスも伝え合うことが出来るが、試合になるとそうはいかない。「日本人キャディの時は、気も合うし、自分のペースで回れるので凄くゴルフが楽しかった。私が落ち込んでいる時は声を掛けてくれたけど、今はそうはいかない。正直疲れるけど、逃げては通れないです」と、厳しい環境と知りつつ、上を目指す為に選んだ道だ。
「1打1打、精一杯頑張っています。余計なことが何も出てこない、良い集中力で出来ています」という上田。良い面も悪い面もあるが、「良い方向に向かっていると思う」と自らの決断を信じた。
コーチの江連氏もアメリカ入りしているが、2日前に腰を痛め、今は宿舎で安静を余儀なくされている。それでも、コースで撮ったビデオを見て、「プレーンは落ち着いている。自信を持っていい」と愛弟子にアドバイスを送る。上田はパッティングに関しても、「ロングパットで芯を外れていたけど、アップライトにしたら良くなった。構えたら入ると分かるので、パターに関して悩みはないです」と、吹っ切れた様子を見せた。
明日は12時16分スタートで、前週優勝のカリー・ウェブと同組で回る。「私がゴルフを始めた時にウェブと回る事が夢だったけど、今それが当たり前のように出来ている事が幸せ。そういう事も噛み締めながら、回りたいです」と、まずは予選2日間に思いを馳せた。