「チャンスはある」桃子、優勝も狙える位置で最終日へ
地元熊本での「ライフカードレディス」初日を、2オーバーとやや出遅れた上田桃子は、2日目の巻き返しを期して、多くのギャラリーの声援を受けながらスタートした。
前半は5番、7番とボギーを叩き、重苦しい雰囲気が支配したが、8番で7mのバーディパットを沈め、前半は一つスコアを落として折り返す。「ドライバーが本当に良くて、インは全部バーディで上がれるようだった」という上田だが、肝心のウェッジでのアプローチの距離感がしっくりこない。それでも、14 番で6m、17番で3mと要所でバーディパットを沈めると、最終18番では2打目でグリーン奥のラフまで運び、そこから寄せワンでバーディフィニッシュ。この日「70」と2つスコアを伸ばし、首位と4打差のイーブンパーで2日目を終えた。
「後半は(ウェッジが)全部ショートで、もっと良いバーディパットを打ちたかった」と悔しがる上田。「(キャディの)テリーも私の距離のすべてが分かっていると思わないし、同じクラブで100ヤードも飛ぶけど、120ヤードも飛ぶとかまだ分からない」と、キャディとのコンビネーションも精度が上がらない要因の一つに挙げる。
「距離感は選手が作らないといけないもの」と、責任は自分が背負うが、好調なゴルフとは裏腹にスコアが出ないことにストレスが溜まるのも事実だ。「調子が良くて結果がこれだとダメージが大きいし、もったいない」と、上田は唇を噛んだ。
光明はパターの調子が上がりつつあるということ。昨日は「前からすごく良い打ち方をしていたので」と、ベテランプロの高又順さんに教えを請い、「肩の動きが悪い」とか「パターの間が無い」と、アドバイスを貰ったという。「パターもショットと同じなのに、間が無いって感じたことは無かった」と、上田も目から鱗の指摘だった。
明日は最終組の一組前から、逆転優勝を目指す。「フロントナインが終わって3打差、最低でも4打差ならチャンスはある」と、地元ファンの期待に応えるべく、最終日にすべてをぶつける。