運にも見放され、桃子は20位タイ
07年に、地元熊本の「ライフカードレディス」でプロ入り初優勝を飾った上田桃子 が、2年ぶりに同地に帰ってきた。米ツアー挑戦の合間での参戦となった今大会だが、目指すはもちろん優勝の二文字だ。
静かな立ち上がりとなった前半。6番までパープレイを続けた上田は、昨年一番難易度の高かった7番で、2打目をピン側1mにつけてバーディを奪う。9番パー5では、3打目を3mにつけたものの、バーディパットはカップ手前で左に切れ、前半を1アンダーで折り返した。
「ショット、パット共にあまり良くなかった」という上田だが、後半はさらに運にも見放される。10番で3パットのボギーとすると、12番では狙い通りに打った筈のティショットが、右サイドに跳ねて林に入り、運悪く隣のホールとの仕切り網の右側まで出てしまう。左に戻すことも出来ず、アンプレも考えたという上田。キャディとの英語でのコミュニケーションも万全ではなく、「イライラするし、伝えたいことも分からずもどかしい気持ちになった」という上田は、そこからカート道を使って前方に出したものの、3打目でもグリーンに載せられず、4オン1パットのボギーとした。
14番でもティショットを右の斜面に打ってボギーとした上田は、結局この日は1バーディ3ボギーの「74」、通算2オーバーの20位タイとやや出遅れの初日となった。
「今日はあまりラッキーじゃなかった」と振り返る上田。だが、後半は不調のパットを何とか良くしようと、米ツアーでモーガン・プレッセルや、ロレーナ・オチョアがやっていたという、素振りをしないでイメージだけで打つパッティングを取り入れ、「最低限はやっていけた」と、懐の深さも見せた。
難コースを前に、アンダーパーは僅かに4人。2オーバーといえども、明日の出来次第では優勝争いに絡むことも可能な位置だ。地元熊本のファンの期待に応えられるか、明日のプレーが重要だ。