2009年 マスターズ

17歳の石川遼が憧れのオーガスタへ!「気負うことなく、自然体で」

2009/03/16 09:00
「マスターズ」出場を決め、地球儀を手にアメリカを指差す石川遼。世界の強豪との競演も楽しみだ

世界ランキングによる出場権を得られず、主催者推薦待ちだった石川遼の元に、マスターズ委員会から招待状が届いたのが1月25日。「嬉しさのあまり何も言えず、笑顔にもならなかった」と、夢のような瞬間から2ヶ月半。小学生のころから思い描いてきた「マスターズ」の舞台に、石川が降り立つ時が間もなくやってくる。

「心・技・体、すべてで僕が一番劣っていると思うけど、自分の持っているものを全て出せるようにしたい。気負うことなく自然体で、日本と同じようにバーディを1日4つ以上獲ろうという気持ちでプレーしたいですね」。チャレンジャーとして臨むとしながらも、勇み立つ気持ちを胸に押し込めるように、静かに闘志を燃やしていた。

「楽しみなホール」と挙げたのは、思わず神に祈りたくなる難度の高さからその名がついた、“アーメンコーナー”(11番~13番)の1つ、12番パー3だ。「ティショットを連続で池に入れて、3回目で奥のバンカーに入れる場面しか想像できないです」。現在も語り継がれる名プレーヤーたちが挑み、過去に様々なドラマを演出してきたオーガスタ。大会史上2番目の若さで出場する石川が、どのような歴史を刻むのだろうか。

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