2012年 タイランドゴルフ選手権

遼、トップ10は外すも「思ったよりやれた」

2012/12/09 19:25
ミスが出ながらも上位に食い込んだのは、実力が底上げされた証。本人がその手応えを一番感じているはずだ

「タイランドゴルフ選手権」最終日、石川遼は通算7アンダーの7位タイから上位を目指してティオフ。序盤は同組となったバッバ・ワトソンと競うようにスコアを伸ばした。

2番(パー5)で2メートルを沈めると、3番ではロングパットを沈め、8番(パー3)ではあわやホールインワンかというショットでバーディを奪う。折り返した11番(パー5)でもバーディを奪って一時は通算11アンダーへとスコアを伸ばした。

だが、左ドッグレッグの12番、池がティグラウンドからグリーンまで左サイドに迫るホールで、石川はティショットを左にミス。ハザードにつかまり、結局このホールをダブルボギーとしてしまう。

14番、15番とバーディを取り返すも、最終18番で再び左の池に打ち込んでしまいダブルボギー。6バーディを奪いながらも2ダボの「70」、通算9アンダーの11位タイと、2発のミスショットの代償は大きかった。

「どちらも左に池があるわけだし、そういう状況でも普通に打てればなんでもない。ああいうことは練習場ではないので、コースで経験して、ああいう時にああいうミスになるという事実を整理していきたい」と石川。進化中のスイングで、まだミスを完全に無くすことはできていないが、この経験も今後に生きていくだろう。

「終わり方がすっきりしないので冷静には見られないけど、思ったよりもやれた一週間だったと思うし、手応えは感じました」。チャール・シュワルツェル、バッバ・ワトソンリー・ウェストウッドという強豪としのぎを削った一週間。来年の米ツアー本格参戦に向けて、また一歩前進した。(タイ・チョンブリ/今岡涼太)

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