遼、イーグルあり、ダボありの激しい1日
2012/12/08 20:00
「タイランドゴルフ選手権」3日目、通算8アンダーからムービングデーのスタートを切った石川遼は、不安定な内容にもがきながらアップ&ダウンを繰り返す、出入りの激しい1日となった。
4メートルを沈めてバーディ発進とした1番だったが、続く2番(パー5)はショートパットを外して3パットのボギー。3番バーディ、4番ボギーと一進一退のあと、7番(パー5)で再びバーディを奪って迎えた8番(パー3)。奥に切られたピンに対し、5Iのティショットはグリーンをオーバーしてラフまで達した。
「ちょっとでもオーバーしたら下の段まで行ってしまう」という状況の中、ロブショット気味の石川のアプローチはグリーン手前に大きくショート。続くアプローチも3メートル程短く、3オン2パットのダブルボギーとしてしまう。「すべては欲だと思います。欲をかいて良いホールというか場面があると思うけど、そのジャッジミス」と石川。流れに乗り切れないまま前半を7アンダーで折り返した。
「スイングがバラバラで、パットもダメだった」という石川だが、11番(パー5)では、残り225ヤードの第2打を4Iでピン横2.5メートルにつけてイーグルを奪うなど、玉石入り混じった1日。結局この日は1イーグル4バーディ5ボギー1ダブルボギーの「73」、ひとつスコアを落として通算7アンダーの7位タイで3日目を終えた。
「結構ひどいプレーでしたけど、それでも1オーバーというのは去年に比べるとゴルフの内容が良くなってきているのかな」と、そんな中でも手応えはつかんでいる。「伸ばせるゴルフはしているので、ビッグスコアの可能性も残されている。トップは離れているので、トップ5、トップ3を狙ってやりたいです」と、最終日へ向け気持ちを締め直していた。(タイ・チョンブリ/今岡涼太)