遼、9バーディを奪い優勝戦線へ急浮上
2012/12/07 21:07
「タイランドゴルフ選手権」2日目、石川遼は昨日に引き続いてバッバ・ワトソンとの2サムでスタート。通常の組が3人で回る中、時間的な余裕も味方につけて前半からバーディを量産していった。
1番から始まった石川のバーディショーは、その数9個に及んだ。「これだけ獲れたのは久しぶり」と石川。「こういう世界水準のコースで獲れたのは良かった」と振り返る。「今日はアグレッシブに行ける、池が絡まないピンポジションが多くて、そこをうまく攻められました」と納得の表情を浮かべた。
昨年11月のプレジデンツカップ、最終日のシングルス戦で石川はワトソンとの対決に勝利した。「その時と比べて、バッバは変わったとは思わないけど、僕は変わった」と石川は言う。アイアンのバリエーションが増え、今ではホールごとに攻める球筋を変えている。
「全ショット、普通に打っているショットはないですね。後半、(1.5メートルにつけた)13番のティショットは6Iのフェード、(2.5メートルにつけた)17番はPWのドロー。8番は6Iのドローで打って、5番は6Iでフェードです。だいたい全部どっちかで打って、ストレートに打っているのは逆にほとんどないですね」。
ボギーは3つに抑えた石川は、この日「66」、通算8アンダーへとスコアを伸ばし、首位と6打差の暫定5位へと浮上を果たした。「上がりの9番と18番でボギーを打ったのは悔しいけど、まだ2日間残っているのでこれで満足せずに、最終日、最終組でプレーすることを目標にやっていきたい」。暗闇の中、引き締まった表情で決意を語った。(タイ・チョンブリ/今岡涼太)