石川遼、逆転賞金王の消滅もバーディ、イーグルフィニッシュ
2012/11/25 16:44
高知県のKochi黒潮カントリークラブで開催された国内男子ツアー「カシオワールドオープン」最終日。石川遼は終盤の巻き返しで「68」をマークし、通算12アンダーの6位タイで4日間の戦いを終えた。
8アンダー、12位タイから首位との差5ストロークを追いかけた最終日。石川は打ち下ろしの2番(パー3)で4メートルの下りのラインを読みきり、バーディを先行させた。しかしその後は、前日までの3日間同様、我慢が続く展開。グリーン上でギャラリーのため息を多く誘い、優勝争いに加わることは出来なかった。
それでも上がり2ホール、太平洋からの追い風を受け、最高の見せ場を作った。17番でピン右手前のエッジから5メートルをパターで沈めてバーディとすると、最終18番では残り248ヤードを5番ウッドでピン奥3メートルに2オン成功。イーグルパットをジャストタッチで沈め「あのくらいの距離が全然入ってくれなかったけれど、ようやく最後に入ってくれました」と、なんとか笑顔で締めくくることができた。
昨年までの同大会における平均ストロークは全選手中トップの69.75と、相性の良さを自認していたコース。今年は予選ラウンドから伸び悩み「なかなか思うようにプレーできなかった」としたが、今季出場18試合で7度目のトップ10入りを果たした。
次週は「ゴルフ日本シリーズJTカップ」で国内メジャー初勝利を狙う。3年ぶりの賞金王戴冠の夢は最終戦を残して潰えたが、「全体的には悪くない。“自分の週”になるのを待つだけ」と自信をのぞかせながら話した。(高知県芸西村/桂川洋一)