石川遼、苦手意識振り払えず22位タイに終わる
「ダンロップフェニックストーナメント」最終日の朝、8時のトップ組、1番手として静寂の中でティショットを放った石川遼。首位と13打差のイーブンパー、35位タイからトップ10入りを狙ってスタートをきった。
2番でティショットを左のラフに入れて、2打目はグリーン右手前のバンカーへ。目玉状態からの3打目はピンを10mオーバーしてしまい、ボギーが先行した。その後はパープレーを続けると12番で2つ目のボギーとなる。
それでも、上位進出を諦めずに13番、14番と連続バーディを奪い、最終18番はティショットを左のラフに入れたが、5番ウッドで2オンを狙った。ピンまで15ヤード手前のラフからの3打目はピンの手前30センチに寄せてバーディフィニッシュ。通算1アンダーの22位タイで4日間の戦いを終えた。
今大会予選2日間は「ショットが不安定で・・・」と話していたが、決勝ラウンドに入るとパッティングで苦戦を強いられた。「5から10mのバーディパットが入っていなかった。タッチがあっていなかった。打った瞬間にショートしたとわかるようなパットも多かった」と、3日目の雨で遅くなったグリーン、そして天候が回復して速さを取り戻したグリーンに対応しきれなかった。
パッティングの精度を反省する石川だが、一方ではアイアンの精度にも難を感じている。「そもそも5から10mに乗せているということは、アイアンショットの方向性が安定していないということにもなります。来週は今週よりも自分にあったコースなので、気持ちを切り替えて行ける。今日も途中から来週につなげられるように合わせていた。割り切っていい流れを作れました」。
「ダンロップフェニックス」は2008年に単独2位に入ったこともある大会だが、その後の成績から苦手意識を持ったまま戦った石川は、その意識を払拭することが出来なかった。最終日は上位とのスコアが離れすぎていたこともあり、次戦のKochi黒潮CCでのプレーを想定しながらのラウンドとなった。(宮崎県宮崎市/本橋英治)