石川遼、後半ショットが回復し19位タイに浮上
2年ぶりの出場となった「ダンロップフェニックストーナメント」で、初日に2オーバーをたたき48位タイと出遅れていた石川遼が、2日目には5バーディ、1ボギーと4ストローク伸ばして通算2アンダーの19位タイまで浮上してきた。
スタートの1番で2mのバーディチャンスを決められず、2番は2オン2パットのパーで切り抜けたが、3番パー3では3パットでボギーを先行してしまう。上り12mのファーストパットを2mショートし、肩から脱力した勢いでグリーン上にパターのヘッドを落としてしまうほどがっくり。その気持ちのまま打ったパーパットはカプの左をすり抜けてしまった。
その後もショットがピンに絡むことがなく、重苦しい雰囲気が漂ったが、7番パー5でバーディを奪うと8番ではティショットを左のバンカー、2打目は少しダフったためにグリーン手前20ヤードの花道止まり。ところが、3打目のアプローチは、下りの傾斜で転がりチップインバーディ。ミスショットが続いた後だったことで、ガッツポーズなどは見られず、照れながら右手を軽く上げてギャラリーの歓声に応える。
続く9番ではティショットを左の林に打ち込んだが、2打目はその林の左サイドからスライス回転をかけてグリーン手前に運び、3打目はカップの横10センチに止めてパーセーブ。この日初めての笑顔を見せた。
そして後半に入ると、歩く姿勢にも変化が表れた。12番、16番とバーディを奪うと胸を張って歩き出した。最終18番パー5は2オンに成功して2パットのバーディ。前半とは見違える安定した内容でスコアを伸ばしてきた。
「14番ぐらいからショットが安定して来ました。今日は9番だけでなく、10番も12番もティショットが曲がってしまいました。でも、林に入りそうなところが、打てる位置に跳ね返ってきたりしたので、ボギーを叩かずに済みました。ドライバーショットを修正して明日に備えます」。スコアを伸ばしたことには満足しつつも、コース攻略の鍵となるドライバーショットの精度を上げるべくラウンド後は練習に時間を割いた。(宮崎県宮崎市/本橋英治)