2012年 三井住友VISA太平洋マスターズ

16週ぶりのオフ明けの石川遼 2年ぶりの勝利を狙う

2012/11/07 16:17
45インチに伸ばしたシャフトは賞金王を手にした2009年に使用してたツアーAD EVシリーズ。シーズン終盤戦、石川遼は巻き返せるか。

国内男子ツアーの今季第22戦「三井住友VISA太平洋マスターズ」は8日(木)から4日間、静岡県の太平洋クラブ御殿場コースで開催。石川遼は開幕前日の7日(水)、寒空の下でプロアマ戦に出場し、臨戦態勢を整えた。

日本ツアーがオープンウィークとなった前週は、7月上旬以来、実に16週ぶりにトーナメントに出場せず、オフを過ごした石川。夏場から英国、カナダ、韓国、そして日本全国を飛び回り、連戦に臨んできたが、久々の休養期間を経て「あっという間の一週間。体調も凄く良くなった。かなりリフレッシュになった」と心身ともに新鮮な状態を取り戻した。

同期間中は関東近郊のコースで練習ラウンドを3度行うなど、精力的に調整。「スイングはすべて良くなっているので、確認という感じ。何かを変えるということはない」と自信をのぞかせた。

一方ギアでは、今大会では直近4試合で使用してきたパターをチェンジ。スワンネック型のマレットタイプから、クランクネックのピン型に戻した。また、ドライバーもシャフトを44.5インチから45インチに伸ばし、最大飛距離を改めて追求。「長くなった分、小さく見えてしまう」とヘッドの体積も380CCから445CCへと大きなものにした。「44.5インチと同じくらいシャープなスイングができれば、遠心力もついて飛ぶはず」。

2年前の同大会で通算9勝目を飾って以来、ツアー勝利から見放されている。昨年大会でタイトルを奪われた相手は、同学年のアマチュア松山英樹だった。「集中力、自分の持っている技術力を活かせる精神力で戦わないといけない。小さい頃から好きなトーナメントでしたし、夢を与えてくれた。コースとの相性はこの上ない。初日から良い位置にいたい」。本格的な雪化粧を始めた富士山の麓で、輝きを取り戻す。(静岡県御殿場市/桂川洋一)

2012年 三井住友VISA太平洋マスターズ