石川遼、目標に1打足らず我慢の初日
2008年大会以来4年ぶりの大会制覇を狙う石川遼が「マイナビABCチャンピオンシップ」の初日を迎えた。10番からスタートした石川は、注目のファーストショットをフェアウェイセンターに運ぶと、2打目はピンの右5mに2オン。バーディパットがカップをすり抜けると、多くのギャラリーからため息が漏れた。
続く11番ではティショットがフェアウェイを横切って、左サイドのバンカーへ。前方の木がピン方向に打つことを阻んでいたため、右を向いてフックをかけようと試みたが、思ったほど曲がらずギャラリーのいるラフに打ち込んでしまった。3打目はグリーンに乗っただけで10mのパーパットが決まらずボギーとした。
それでも13番で右サイドのラフからフライヤーを計算して放った2打目でピン下5mにつけてバーディを奪いイーブンパーに戻すと、18番パー5はティショットを右サイドのバンカーに入れ、2打目は少し強く入ってフェアウェイ中央にそびえる木の後ろへ。しかし続く3打目はフックをかけて木を回りこみ、ピンの手前2mに着弾。上りのバーディパットを決め、この日最大の見せ場をバーディにつなげた。
後半は4番パー5でバーディを奪った後、6番もスコアを伸ばしたいパー5だったが、ミスショットが重なりボギー。それでも8番でバーディを奪い2アンダーの27位タイでホールアウトした。
ラウンドを振り返った石川は「ショットが安定していませんでした。今日は目標を3アンダーとしていたので、1つ足りなかった。明日からは3アンダー以上が必要になると思いますので、これから修正すべきところを修正して挑みたいです」と、少し固い表情。それでも18番の3打目、スーパーショットを振り返り「右からのドローボールがイメージ通りに行ったので。トラブルショットは楽しめました」と、ギャラリーを沸かせるプレーができたことには笑みを浮かべた。08年に優勝したときと同じ2アンダーからのスタートで、残り3日間どこまで追い上げを見せられるか。(兵庫県加東市/本橋英治)