石川遼 16位浮上も「もうちょっと行けた」
愛知県の三好カントリー倶楽部 西コースで開催中の国内男子ツアー「コカ・コーラ東海クラシック」3日目。3オーバーの30位タイから出た石川遼は3バーディ、2ボギーの「71」で回り、通算2オーバーの16位タイに順位を上げた。
アウトコースから出るペアリングのトップスタートとなったムービングデーの石川は、2番(パー5)でチップインバーディを奪取。予選ラウンドは序盤にボギーが出たが、3日目にして初めてバーディを先行させた。
しかしその後はパーが並ぶ展開。6番では2メートルのバーディチャンスを逃し、ティショットをバンカーに入れた8番(パー3)から2連続ボギーを叩いて折り返す。11番では1メートル強のパットが入らず天を仰いだ。
なんとか15番(パー5)、そして17番で残り114ヤードの第2打をアプローチウェッジでピンそば50センチにつけて後半2バーディを奪取したものの、心境は穏やかではない。「もうちょっと行けたかなという感じ。3日間で今日が一番ショットも良くて、チャンスも結構あった。あと4つ、5つは…。まだ練習が足りない」。最終18番は4メートルのスライスラインを外してパーフィニッシュ。3日目で初めてアンダーパーをマークしたが、悔しさの募る18ホールとなった。
今週はスイング中のリズムを重視し、バックスイングの際に重心をより大きく右サイドへ動かすことを意識した。ティショットのフェアウェイキープはパー3を除く14ホール中のうち初日4回、2日目7回、そしてこの日は11回と、日増しに精度が高まっていることを実感。それだけにショートゲームとの噛み合わせの悪さが惜しかった。
台風17号の影響で、天候が不安視されている最終日。「天気がどうなってもアンダーパーの世界に入って終わりたい。強風でも、大雨でも3つ以上スコアを伸ばせるように頑張りたい」と明確に目標を設定してプレーする。(愛知県みよし市/桂川洋一)