石川遼、スコア伸ばせず45位タイに終わる
国内男子ツアー「TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN 涼仙」の最終日、朝から雨が降り続け、10時28分には雷雲が接近したため競技が中断された。石川遼は3番でバーディを奪った直後の中断で、クラブハウスに戻るとレストランで座った体勢で目を閉じ体を休めた。
しかし12時40分に再開されると4番でボギー、さらに7番でもボギーとスコアを落としてしまう。そしてイーグルも狙える石川にとってチャンスホールの9番(パー5)、ティショットを右サイドのバンカーに入れると、2打目は右前方の木を避けてフェードボールでグリーンを狙った。大会初日にはフェードがかからず木に乗ってしまったが、この日はかかりすぎてグリーン右サイドの池に入れてしまった。
この9番を4オン2パットのボギーとすると、12番でもボギーで通算5アンダーまで後退してしまった。14番でこの日2つ目のバーディを奪い、17番、18番パー5と上がり2ホールを連続バーディフィニッシュ。スタート時の通算8アンダーに戻したが、順位は23位から45位へと下げてしまった。
2日目のラウンド後にドラコンの山崎泰宏プロにスイングの指導を受けた石川は「昨年12月に指摘されたポイントは出来ていると言われました。今は次のステップに入ったところです。ドライバーは良かったのですが、アイアンになると右に乗った体重を左に戻すのが早くなってしまうことを修正しています」と話す。
アイアンでのフェードやドローの曲がり幅が安定しないと話す石川は、9番のようなミスがほかにも2、3度出してしまった。それでも「16番、17番のショットは大分良くなってきたので、来週につながると思います」と収穫はあったという。次週は北海道で開催される「ANAオープン」、石川はホストプロとして出場することになる。(三重県いなべ市/本橋英治)