遼27位タイ イーグル締めにも「まだまだ」
大会初日に4アンダーをマークして36位タイにつけた石川遼が、国内ツアーでは7月の「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント」以来の予選通過を目指して「TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN 涼仙」2日目を迎えた。
10番からスタートした石川は、比較的距離の短い13番でバーディを先行させた。しかし続く14番はティショットを左サイドの斜面に打ち込み、2打目は前方の木に当たって再びラフ。60ヤードのアプローチはグリーンに乗っただけ、さらに7mのパーパットはパターの芯でとらえられずトップ目に入ってボギーをたたいてしまった。
前半はパッティングがカップに届かないことが多くスコアを伸ばせず苦戦が続いた。「見た目ではグリーンの色も鮮やかだし、特に下りは速いイメージも出てしまって、打ち切れないことが多かったです」。前半の反省点を1番、3番のバーディにつなげたが、その後もチャンスを決めきれずパープレーが続いた。
そして迎えた最終9番パー5「セカンドはミスでした」という石川のショットは、左サイドのバンカーを嫌ったためにフェードがかかりすぎてピン右10mに2オン。「意外にもストレートに近いラインで良かったです」と、強めに打ったイーグルパットがカップに沈みこの日も4アンダーでホールアウト。通算8アンダーは27位タイまで浮上することになった。
初日同様パッティングでは苦戦した石川は「こうしてパッティングの入る入らないという話が出来るのは、それだけショットが良いということなので、パッティングさえ決まれば一気にスコアを伸ばすことも出来ると思います。今日も4アンダーなので、まだまだ納得できるスコアではないです。やはり1日で8アンダーを目指して戦いたい」と満足の内容には及ばない。
2戦続いた予選落ちから解放され、首位とは7打差で迎える決勝ラウンドに「1日で7打差を詰めるのは難しいので、2日かけてその差を詰めたい」と上位を見据える。さらに「明日からは天気が崩れると聞いていますが、雨で水分を含んだほうがグリーンは重いというイメージが出しやすいので、今日のような迷いはなくなると思います」と、天気も味方につけてバーディラッシュにつなげるつもりだ。(三重県いなべ市/本橋英治)