4アンダーの石川遼「パープレーみたいなもの」
国内ツアーで2週連続予選落ちを経て迎えた「TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN 涼仙」の初日、石川遼は6バーディ、2ボギーで4アンダーをマーク。首位とは5打差の36位タイとまずまずのスタートをきった。
午前スタートの選手たちが相次いで8アンダー、7アンダーをマークする中、上位発進を狙った石川だったが、軟らかいグリーンは午前組でラウンドした選手たちのスパイク跡などが残り、カップ周りが微妙に読み切れず短いバーディパットも外し波に乗れなかった。
8番までに3バーディを奪った石川は、前日のプロアマ戦で2mのイーグルパットを決めた9番パー5でトラブルに見舞われた。グリーンを狙うためには木を避けるためにスライスが要求された2打目「狙いよりも左に飛び出してしまい、スライスも思ったよりもかからなかった」というショットはギャラリーの頭上の木に乗ってしまった。
ボールは落ちてこなかったが、石川のものと確認ができたため、アンプレヤブルで処理し、このホールはボギーとなった。アンラッキーとも取れる結果に石川は「あそこは、木で止まって良かったです。その先の池に入っていたら、ボギーでは済まなかったかもしれないので」と悲観はしない。
そして、4アンダーのゴルフを「悪くはないですが、パープレーみたいな感じです」と冷静に話しだした。「パー5、4つのうち2つはパー4という感覚ですし、パー4でも攻め方で距離が短くバーディを計算できるホールが2つはあるので、自分の中ではパー68という設定でやっています」。石川は1日4アンダーは“基本”。7アンダーといったビッグスコアを目指している。
「明日は午前スタートなので、グリーン上のボールも素直に転がってくれると思います。とりあえずトップ10以内、そして3日目を終えて最終日を最終組で迎えられる位置に入りたい」とプランを明かす。今週の石川には予選落ちのことは考えず、上位のスコアを見つめ、バーディ量産を果たすことに集中している。(三重県いなべ市/本橋英治)