遼、復帰戦で大きく出遅れ 暫定122位発進
石川遼が久々の国内ツアーの出だしでつまずいた。「第40回VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント」は23日(木)、福岡県の芥屋ゴルフ倶楽部で開幕。石川は初日、4バーディ、6ボギーの「74」と苦しみ、2オーバーの暫定122位タイと出遅れた。
スタートホールの10番で第2打をピンそば1メートルにつけてバーディ発進を決めた石川。しかしその後の展開は、慌しいものになった。続く11、12番はいずれもパーオンを逃して2連続ボギー。13番(パー5)で2オンに成功しバーディを決めてイーブンに戻したが、その後はウェッジでのショットが寄らずチャンスを作れない。
すると16番ではティショットを大きく右に曲げてボギー。「あそこからタイミングが合わなくなってきた。足が動いていない。キレがちょっと無かった」。すると17番(パー3)では3パット、18番(パー5)では第1打を今度は左へ曲げてOBとし、痛恨の3連続ボギーで折り返した。
後半アウトも2番でボギーを叩いて後退。3メートルのチャンスを活かした8番から2連続バーディフィニッシュを決めたものの「ショットがもう少し良ければ、バーディチャンスについていたと思う」とガックリ。今大会開幕前にはパターを数種類持ち込み、入念に新たなパッティングスタイルを模索していたが、その成果を試す機会を多く作れなかった。
7月の「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント」以来となる国内ツアーでの戦いは2009年大会からは3位、6位、2位と相性の良いコースが相手。その直近3大会において、4日間トータル72ホールでボギー以上を叩いたのは、09年が6ホール、10年が5ホール、そして昨年は4ホールだけだった。それだけにこの日の6ボギーは大きな誤算。
「最近はドライバーの大きなミスはあまりなかったので、自信は持っていた。わずかなズレだと思うので修正できると思う」。思わぬ出遅れ。まずは決勝ラウンド進出をかけて2日目を戦う。(福岡県糸島市/桂川洋一)