2012年 ウィンダム選手権

石川遼、1打届かず予選落ち 今季の米ツアー参戦は終了

2012/08/18 11:21
最後までパッティングに苦しみ石川遼は決勝ラウンド進出を逃した。

1月の「ソニーオープンinハワイ」から始まった石川遼の今季米ツアー挑戦。日本ツアー開幕後も2度の5連戦に挑むなど、来季のシード権獲得へ奮闘を続けた。計18試合。その間、新たに目標に掲げたシーズン獲得賞金90万ドルというノルマには、わずかに届かなかった。

「ウィンダム選手権」の2日目を1アンダー60位タイで向かえた石川は、出だしの10番でバーディを奪うも、続く11番以降3つのボギーをたたき、前半インを終えて1オーバーに後退。後半2番で2つ目のバーディを奪うも、4番で再びボギーを叩いてしまう。それでも、この日の見せ場は5番パー5。6番アイアンで2オンに成功し、7メートルのパットを沈めて起死回生のイーグルを奪取。この時点で再び予選カットライン内に食い込んだ。

ところが、続く6番のティショットを放ったところで雷雲接近による中断を強いられた。75分後に再開され、前のホールでイーグルパットと同じ7メートルにつけたが、ファーストパットを1.5メートルショートさせ、パーパットも外す痛恨の3パットボギー。掴みかけた決勝ラウンド進出のチャンスを逃し1打差で予選落ちが決定した。

「グリーンがいきなり遅くなってショートパットを決められなかったのが残念。自分が思ったよりグリーンが遅くて打てなかった」。6番での中断後の3パットを悔やむ石川。「2日間あまりかみ合っていなかった、残念です」と振り返った。

「ウィンダム選手権」は米ツアーのレギュラーシーズン最終戦。次週以降はツアーメンバーによるプレーオフとフォールシリーズが開催される。石川はこの大会を今季の米国での最後の試合としており「これ以上(今季の米ツアーに出場すること)は元々考えていなかったし、これから日本に帰って優勝したいし、賞金王も取りたい」と、気持ちを切り替えて近日中に帰国する。

今季ここまで積み重ねた賞金は87万1051ドル。シーズン終了時の賞金ランキング125位相当の額に達すれば、来季のPGAツアーのシードを獲得する。ここ数年の平均値と比較すれば、既に当確という位置。シーズン中に、より確実な数値として「90万ドル」を新たに目標に設定してきたが「80万ドルちょっとまでいけたのは素直に自信にはなる」と話した。

石川は、次週「VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント」から、さっそく日本ツアーに復帰。「日本の試合もいい試合が多いし、これからの目標は来年のマスターズに出られるように日本の賞金王を目指していきたい」。現在の日本ツアー賞金ランキングは28位。今季後半の14試合で2009年シーズン以来の賞金王戴冠を狙っていく。

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