石川遼が終盤のバーディラッシュで15位タイ!
今季2度目の米ツアー5連戦を開始した石川遼。その初戦「全英オープン」は予選落ちに終わり、今週は自身初となるカナダの地で挑む「RBCカナディアンオープン」。その初日、石川は攻撃的なゴルフを見せた。
スタートホールの10番で3mのバーディパットを沈めると、12番でも2mを決めてスコアを伸ばす。しかし、直後に13番パー3を3パットボギーとし、後半アウトの3番までにボギーを4つたたくなど、スコアを1オーバーまで崩してしまった。
ところが「ボギーは同じミスのではなく、ティショットだったり、アイアンだったり、アプローチだったりなので…」と、ミスを引きずることはなく、調子の上がっているショットに自信を持ってラウンドを続けた。すると4番パー5で、残り213ヤードの2打目でグリーンを捕らえ、6mのイーグルパットは決まらなかったが確実にバーディを奪った。「4番でスイッチを切り替えられた」。勢いを取り戻し、続く5番で1.5mを沈め、さらに6番パー3では3mと3連続バーディを奪った。
さらに、8番パー3では8mのバーディパットをねじ込み3アンダーでホールアウト。15位タイでフィニッシュし「初日の目標を30位以内でと考えていたので、それはなんとかクリアできました」。「全英オープン」では初日の終盤に5連続ボギーをたたいたが、その鬱憤を晴らすかのように終盤でバーディを量産した。
「全英は今、持っている実力でどこまでチャレンジできるか、そう思ってやったけど、あっけなく終わって、全然通用しなかったんじゃないかと思ったりもした。けれど自分が目指すものを忘れずにやっていこうと思った。ダメなんじゃなくて、自分の理想としているゴルフができたとき、この舞台で何ができるか。ショックだったけど、今週は今週で、今週のゴルフを極める」。初日を終えて首位とは5打差。「優勝争いをするには明日が大事」と、気持ちを引き締めて2日目に備える。