2012年 全英オープン

無念の石川遼、またもメジャーの壁を越えられず

2012/07/21 07:03
2日続けて終盤に失速。ショットの調子が悪かったと振り返った石川遼

「全英オープン」2日目、通算4オーバーからスタートした石川遼は、予選通過を目指しての戦い。7番(パー5)、9番(パー3)と長いバーディパットを沈め、通算2オーバーで前半を折り返した。

10番ではグリーン右手前のガードバンカーに捕まりボギーとしたが、直後の11番(パー5)で4mのバーディパットを沈めてすぐに取り返す。しかし、この日の落とし穴は続く12番(パー3)に潜んでいた。

左やや奥目に切られたピンに対し、石川の放ったティショットはグリーン左手前のバンカーへと転がり落ちる。奥の壁近くに止まったため、右足だけをバンカーの中に入れてショットを試みた石川だが、いったんは外に出るも、勢いが足りず再びバンカーへと吸い込まれる。3打目で1.5mに寄せるも、このボギーパットはカップに嫌われ痛恨のダブルボギー。すると、直後の13番ではフェアウェイから残り90ヤードをAWでグリーン奥へと外して連続ボギー。さらに16番もボギーとし、通算6オーバーに後退して石川の望みは絶たれた。

「ショットの調子が悪かった。12番で打ってはいけないところに打ってしまった」と唇をかんだ石川。「ボールをなでている感じ。今年一番ショットが悪かった」と、メジャーの舞台にベストの状態で臨めなかったことを素直に認める。「二度とこういうことは起こらないようにしたい」。次の戦いに向けて、課題をしっかりと刻みつけた。

結果だけをみればメジャー大会では5試合連続の予選落ちとなった石川。「大事なことは現実と向き合うこと」と、自らに言い聞かせるように言葉を紡いだ。(英国リザムセントアンズ/今岡涼太)

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