2012年 トラベラーズ選手権

遼、同年代の新星と予選ラウンド同組 「回るのが楽しみ」

2012/06/21 10:28
米ツアー5連戦の最終戦に臨む石川遼。20歳同士の同世代対決に注目だ ※画像は2012年「全米オープン」撮影

石川遼の米ツアー5連戦最終戦となる、米国コネチカット州のTPCリバーハイランズで開催される「トラベラーズ選手権」。前週の「全米オープン」予選落ち後、飛行機で東海岸へ渡って日曜日に現地入り。月曜日にイン9ホール、火曜日に18ホールの練習ラウンドをこなし、初めて挑むコースへの準備と対策を進めてきた。

その石川に、刺激的な予選ラウンドの組合せが待ち受けていた。同組で回るのは、石川と同じ20歳の米国期待の新星、パトリック・カントレー。「全米オープン」後にプロ転向し、今週は注目のプロデビュー戦。世界アマチュアランキングトップに長く君臨し、今年の「マスターズ」でもローアマに輝いた逸材だ。昨年大会は第2ラウンドで「60」をマークして単独首位に立つなど、センセーショナルな活躍を見せた。開幕前日の20日(水)、公式会見に出席した石川はカントレーについて「彼のように素晴らしい選手とプレーできて幸せ。練習場でスイングを見て素晴らしいと思った。一緒に回ることが楽しみです」とコメント。同じプロの舞台に上がってきた同年代との対決に、燃えないわけがない。

今週は、現地でプロキャディを務めるケビン・スミス氏が石川のパートナーを務め、「コースのことをたくさん知っているし、今週はアグレッシブに攻めていくことになりそう」と石川。例年、熾烈なバーディ合戦が演じられている舞台とあり、先週の凌ぎ合いから一転、果敢にバーディを狙うスタイルに切り替える。例に挙げるのが、ワンオンも狙える296ヤードの15番パー4。「彼とも話しをして、4日間ドライバーを持つことが多くなりそう。1パット圏内に寄せてバーディを獲っていきたい」と、早くも攻めのプランを固めていた。

この5連戦のメインテーマは、今週を終えて来季の米ツアーシードが得られる賞金ランキング125位以内を確定させること。先週までに788,271ドルを獲得し、ほぼシード確定圏内に入ってはいるが、「自分としては、今はボーダーライン上にいると思っている。90万ドルを越えたい」と、より安全圏への浮上を見据えた。来季の米ツアーシード権、そして将来のライバル候補との戦いに向け、現地時間の木曜日午前8時29分に10番ティからスタートを切る。

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