2012年 つるやオープンゴルフトーナメント

遼「最終日に優勝が狙える位置にいたい」

2012/04/18 18:45
距離を合わせたアイアンショットが得意だと話す石川は、プロアマ戦でも精彩のあるショットを次々と披露した

国内男子ツアー第2戦「つるやオープンゴルフトーナメント」開幕前日の18日(水)にプロアマ戦が行われ、石川遼が出場した。この日は18ホールのラウンドを終えたあと練習場に向かい、パッティングを念入りに調整した。

開幕戦となった「東建ホームメイトカップ」の最終日、首位とは2打差から逆転優勝を狙った石川だったが、パットに苦戦し10位タイフィニッシュ。開幕戦から3試合以内で優勝を目指すことに重点を置いた石川にとって、今週の「つるや-」、来週に開催される「中日クラウンズ」はシーズン序盤の正念場となる。

「先週の最終日から調子はほとんど同じ。でも、ようやくスイングに軸となるものができてきた」と石川。ゴルフ自体は、「開幕戦も4日間通して、安定したプレーができていた」ということもあり、今週も同じく良い流れで試合に臨めると話す。

このコースについて「距離がそれほど長くないので、最低でも5m以内につけて、それをどれだけ沈められるかが勝負の鍵」とポイントを挙げる。もともと、ライが良ければ距離を合わせたアイアンショットが得意と話す石川だが、その精度を確実に上げてきていることを示すように、この日のラウンドではピンに絡ませるショットを次々と披露。ドライバーショットに関しても「今日は、ミスは1回。出来過ぎです」と笑った。

20歳で迎えた今季海外メジャー初戦「マスターズ」では、予選落ちを喫し唇を噛んだ。リベンジの舞台となる「全米オープン」への出場権(5月21日と6月11日時点で世界ランキング60位以内)獲得のためにも、「最低でも(60位以内の)そのラインを守れるように」とモチベーションは高い。「どんな調子でも最終日に優勝が狙える位置にいたいし、もちろん優勝を目指してプレーする」。この局面と石川はどう相対し、“目標の壁”を乗り越えるのか。(兵庫県川西市/糸井順子)

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