2012年 ノーザントラストオープン

遼、耐えるゴルフで日没後はすぐに帰宅

2012/02/18 12:17
最終組の石川遼は夕闇迫る中、粘りのゴルフを続けた

米国男子ツアー「ノーザントラストオープン」の2日目を、最終組の13時25分スタート予定で迎えた石川遼。初日に中断などない状況で日没サスペンデッドになったため、この日も日没が予想されていた。

17時50分、石川が16番パー3で、この日4つ目のバーディを奪った直後に日没を知らせるサイレンが鳴り響いた。石川が16番に入った時点では、周囲は薄暗く、グリーン上のラインもほとんど読める状況ではなかったため、執念のバーディといっても過言ではない。

それは、直前の15番でダブルボギーをたたいていたからだ。前日はバーディを1つも奪えず苦しいラウンドとなったが、この日は5番で2m、7番では5mのバーディパットを沈めた。この時点で通算イーブンパーまで巻き返していたが、その後9番でボギー。11番でバーディを奪うが、12番でボギーと出入りの激しいゴルフになった。

予想される予選カットラインは3オーバーまで。15番のダブルボギーで通算3オーバーとなった石川は、起死回生の16番パー3でスタート時の通算2オーバーまでスコアを戻した。大会3日目は6時45分から、この日ホールアウトできなかった8名のプレーが再開される。

石川は17番パー5と18番でスコアを落としても1つ以内に抑えれば2年ぶり2度目の予選通過となる。日没後、送迎用のバスに乗り込みクラブハウスに引き上げた石川は、車を乗り換えると宿泊先のホテルに向かってすぐに出発した。その一瞬に「今日は耐えた感じですか?」という質問を投げると「そうですね」と一言だけ残して去った。(ロサンゼルス/本橋英治)

2012年 ノーザントラストオープン