遼、粘りのゴルフで順位を1つ上げる
「マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント」の2日目を、首位と4打差の2アンダー17位タイからスタートした石川遼。初日はドライバーショットが安定し、大きなトラブルはなかったが、この日は1番のティショットから大トラブルを招いてしまった。
「感触も良かったし、キャディの加藤さんにもいいスイングだよって言われたんですけど、行ってみて池だと知ってびっくりしました」。フェアウェイの左方向に飛び出したボールは、カート道でさらに左方向に跳ねて池に飛び込んでしまった。ドロップ後の3打目は、前方に縦1.5m程度の隙間を抜いて見事にグリーンを捉えた。しかし、下りのパーパットを2mオーバーさせて、3パットのダブルボギーにしてしまった。
5番でバーディを奪ったが、6番パー5は再びティショットが左に曲がり崖下へ。脱出したが逆サイドのラフに捕まりボギーをたたいてしまう。その後、パーセーブを繰り返すと、14番でバーディを奪い、15番パー5は3打目のアプローチをピン手前50センチにつけてバーディ。さらに16番パー3ではピンの右奥7mからのパットをねじ込み3連続バーディを奪った。
そして最終18番(パー5)、ティショットは左サイドのラフに入れるが、2打目でグリーンを捉えて2パットのバーディで締めくくり通算4アンダーでホールアウト。順位を1つ上げて16位タイで予選通過を果たした。
「昨日よりも思い切り振ることができたし、スイングスピードも上がってきた。スコアは同じですが、内容的には昨日よりも良いです」と自分自身を納得させるようにうなずきながら話す石川。今季はミスショットの後、次のショットに入るまでに考える(悩む)ことが多かった石川だが「今日は次のショットを打つのが楽しくなれました」と、気分的にも晴れ晴れした状態で決勝ラウンドに臨む。(兵庫県加東市/本橋英治)