遼、痛恨のOB2発で後退 19位で最終日へ
千葉県の袖ヶ浦カンツリークラブ袖ヶ浦コースで開催中の国内男子ツアー第20戦「ブリヂストンオープンゴルフトーナメント」。5アンダーの7位タイから第3ラウンドを開始した石川遼は「73」とスコアを落とし、通算3アンダーの19位タイに順位を下げた。
前日夜からの雨により、予定より1時間40分遅れてティオフした3日目。石川は2番で早々とトラブルに見舞われた。右ドッグレッグのパー4。第1打でショートカットを狙ったドライバーショットは、右へ曲げて痛恨のOB。4オン2パットでのダブルボギーを叩いた。
その後もなかなかチャンスに恵まれない展開でパーが並んだが、折り返しの9番(パー5)では右ラフからの第2打でドライバーを握り、グリーン左手前のラフへ。3打目のアプローチを1メートル以内に寄せて、この日初めてのバーディを奪う。さらに続く10番でもバーディを決め2連続とした。
ところが14番(パー4)。ドライバーでのティショットを、今度は狭い左サイドのOBゾーンに入れた。打ち直しの第3打も左ラフへ曲げて5オン2パットのトリプルボギー。終盤の巻き返しが期待されたところで、自ら流れを寸断してしまった。2オンに成功した16番(パー5)をバーディとするが、首位の谷口徹、宮本勝昌との差は6打差に拡がった。
1ラウンドで2発以上のOBは昨年の「日本プロ」2日目以来(同ラウンドは3回のOB)。悔やんだのは「抑えて合わせて右に行ってしまった」という2番のミスだ。14番のショットは曲がることを恐れずに振り切った。「同じミスでも自分のゴルフにプラスになるのか、そうでないかは変わってくる」と唇をかむ。
「ミスしたとろがOBになってしまったけれど、内容的にはさほど悪くなかった」というラウンドだっただけに、結果につながらなかったのは口惜しい。「すごく厳しい位置ですけど、何が起きるか分からないので攻めていきたい。終わった後の練習で明日は楽しみと言う感じになってきたので頑張ります」と気丈に語って最終日へ意欲を込めた。(千葉県千葉市/桂川洋一)