遼、雨中での練習に「ゴルファーズ・ハイみたい」
2011/09/01 18:37
山梨県の富士桜カントリー倶楽部で行われる国内男子ツアー第13戦「フジサンケイクラシック」は1日(木)、降雨によるコースコンディションの不良により、大会初日のラウンドが中止になった。大会3連覇がかかる石川遼は、同日夕方に当地の打撃練習場などで約2時間の練習を行った。
接近中の台風12号の影響で、前日31日から降り続いた雨は午後に一層強さを増した。石川は午前中、宿舎で休養し午後4時にコース入り。「(初日の中止は)残念ですけど、こうなった以上は仕方がない。かっぱを着て練習するのが今の自分にやれること」と2日(金)以降も雨模様の大会を想定し、レインウェアに激しい雨を受けながら、ウェッジとアイアンを振り込んだ。
練習場でも至る所に水たまりができ、途中からは芝生ではなくマットからのショットを余儀なくされた。しかしその後もアプローチ、パターも入念にチェック。「濡れたグリップの状態や、帽子のつばから水が垂れてきたりと、色んなことが分かった。あそこまでいくと楽しいですね。“ゴルファーズ・ハイ”みたいな感じ」と、ずぶ濡れ姿で笑った。
大会は翌2日から第1ラウンドが開始されるが、今後の天候によっては競技が54ホール、36ホールに短縮される可能性もある。「選手にとっては1日でも中止になるのは、想定内でありながら普段通りではない。気持ちを落ち着けて、試合に入る状態を作る。明日の朝、『よし、今日から行くぞ!』という感じで起きなくてはいけない」と、高いモチベーションを維持したままスタートを迎える。(山梨県富士河口湖町/桂川洋一)