遼、暫定9位タイに浮上!決勝Rで猛チャージを狙う
福岡県の芥屋ゴルフ倶楽部で行われている国内男子ツアーの第12戦「VanaH杯KBCオーガスタ」2日目は、雷の影響で午前中から2度にわたる中断が発生。午後スタートとなった石川遼は1イーグル、5バーディ、1ボギーの「66」をマークし通算8アンダーの暫定9位タイに浮上した。
2アンダーの29位タイからスタートした石川は、当初の予定よりも2時間20分遅れて1番からティオフ。すると2番でグリーン奥からのアプローチが2メートルオーバーし、ボギーを先行させてしまう。しかし5番で6メートルを沈めて最初のバーディを奪うと、6番(パー5)ではボールはバンカー、両足はラフという状況の第3打を1メートルに寄せ、7番では4メートルを決めて一気に3連続。9番(パー5)では2オンに成功し、イーグルこそ逃したものの、4つ目のバーディで通算5アンダーまでスコアを伸ばして折り返した。
すると後半も良い状態をキープし、バーディ合戦に果敢に加わった。11番をバーディとすると、13番(パー5)では残り230ヤードの第2打を3番アイアンでピンそば40センチにつける、あと少しでアルバトロスのスーパーショット。ボールは狙いよりも手前に落ち「本当に運が良かった」と話したが、これを沈めてイーグルとし8アンダーまで伸ばした。
「今日はショットの内容が良かった。パターも決まってくれて楽しかった」。前日はグリーン上で苦しんだが、パット数は初日よりも4打少ない27。長い一日を振り返る表情にも納得の笑みが浮かぶ。また、日没サスペンデッドとの戦いを強いられ、急ぎ足でなんとかホールアウトにこぎつけたことに「今日は終われないと思っていたけれど、前半からすごくスムーズで選手全員が一丸となってやっていましたね」と、雨と汗で濡れたキャップを取ってひと息ついた。
初日の出遅れを取り戻し、上位で決勝ラウンドを迎えることができる。それでも「7アンダー、8アンダー出さないとチャージとは言えない」と上がりの5ホールはチャンスを活かせずパーが並んだことが口惜しそう。トップのベ・サンムン(韓国)との差は7ストローク。「このコースでは5アンダー以上のスコアが求められる。狙ってやっていけるものではないが、自分にとっては必須条件」と残り2日間で、再びギアをトップに入れる。(福岡県糸島市/桂川洋一)