遼、決意のマッスルバック! アイアンを徹底調整
2011/07/20 18:04
今週の国内男子ツアー「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント」に出場する石川遼が20日(水)、プロアマ戦に出場して最後の調整を行った。先週の「全英オープン」から帰国後、これまでのドライバー中心の練習メニューからアイアン中心に切り替えることを明言。その言葉通り、この日までにアイアンを中心に600球もの打ち込みを敢行した。
マッスルバックか、キャビティバックか。使用するアイアンの形状も、今後の方向性を決める焦点の1つだ。その選択では、今週3日間で石川の迷いがありありと見て取れた。昨日の時点では、「全英オープン」で使用したマッスルバックから、これまで使用してきたキャビティバックに変更。そしてこの日は再びマッスルバックに戻し、「これからもマッスルバックで行きます」と、ようやく気持ちを固めた。
「全英でアイアンの球のバラつきがすごかったので、自分の打ち方が悪いのか、(マッスルバックの)アイアンが向こうの状況に合っていないのかを試したかった」。そして導き出したのは、「単に自分の打ち方がバラバラで、球にサイドスピンがかかっているだけだった」という結論。「ドライバーで4年かかったことを、アイアンで1週間で出来るはずはない。でも、ドライバーでできたことは、アイアンでもできるはず」。噛み締めるように一言一言を紡ぎ、自らの心に刻み込んだ。
「全英よりもアイアンの調子はいい。1年2年と続けていけば良くなっていくと思う」。この日もプロアマ表彰式後、黙々とアイアンを打ち込む石川の姿があった。ドライバーに注ぎ続けた情熱を、次の段階となるアイアンへ。石川が今週、さらなる進化を目指し新しいスタートを切る。