2011年 韓日プロゴルフ対抗戦 ミリオンヤードカップ

日の丸を背負った遼が連覇を狙う!

2011/06/30 21:10
風に髪をなびかせ、豪快なドライバーショットを放つ石川遼

男子プロゴルフの日本選抜と韓国選抜の対抗戦「ミリオンヤードカップ」が7月1日(金)から3日(日)までの3日間、韓国のチョンサンカントリークラブで行われる。開幕前日の6月30日(木)は、当地でプロアマ戦が行われ、石川遼も最終調整を行った。

釜山空港の北西に位置する同クラブはフェアウェイ、グリーンが大きくうねる山岳コース。アップダウンが続くホールを、時折強い風が吹き抜けていく。この日はあいにくの曇り空。小雨もぱらつく中、石川は日の丸が入った紫色のユニホームを誇らしげにまとい、入念にコースをチェックした。

攻略のカギとしたのはアイアンショット。2段以上の大きな傾斜があるグリーンも「同じ面に乗せれば、普通のパットが打てる。どちらかと言うとアイアン。ショットメークがすごく大事」と言う。そして青木功キャプテンが「日本の一方通行の風とは違う。リンクスではないが、海風のような感じがする」と表現した重い風を「ティグラウンドとグリーン上の風がバラバラだったりして、とくにショートアイアンは難しい」と警戒した。

それでも不安は少ないといえる。1日目は昨年大会でもタッグを組んだ杉並学院高時代のOB、薗田峻輔とペアになって戦う。お互いのプレーは知り尽くしており「あとは2人のゴルフの調子次第」とコンビネーションに問題は無く、他の組以上に自分たちのゴルフに集中できる環境が整っている。

今大会はどちらが優勝しても、賞金は全額、東日本大震災の被災地への義援金に充てられる。だが石川はそれだけでなく、日本へ勇気を届けたい気持ちが強い。「最終日にチームが勝てればどんな形であってもいい」。日韓のプライドをかけた一戦で、連覇へ全力を注ぐ。【韓国・釜山/桂川洋一】

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